UAV測量に関わる電子基準点からの後処理(PPK)アプリ開発中
DJIのPhantom4RTKやMavic3 Enterprise +RTK等は後処理可能なデータファイルが写真とともに保存されています。これらのデータを使って自力で後処理するには、GNSSの知識と労力を必要とします。今までは、RTKPOSTで今期解析したRinexデータを地殻変動補正パラメータを使ってExcelVBAで今期解析したものを元期に変換していました。それで計算した写真中心の位置座標をText Reportで出力してSfM処理ソフトで三次元データやオルソ画像を生成していましたが、位置座標を求めるのに結構手間がかかっていました。
そこで、だれでも簡単に後処理(PPK)できれば、UAV測量の普及にもつながるのではないかと、Windowsアプリ(DPPK_Processor)の開発に取り掛かっています。現在、ほぼ完成まで開発は進んでいますが、今期元期変換に使用する地殻変動補正パラメータを使うアプリの開発には国土地理院の承認が必要とのこで、申請も済ませ承認もいただきました。
このアプリは、最大3つの電子基準点を基に位置解析できますが、10Km以内に電子基準点が存在する現場では1電子基準点で十分な精度が得られます。2~3電子基準点を使用して位置解析する場合は、行列計算により三次元網平均計算で位置解析をするようにしています。
だれでも使えるように(解析・出力まで数分で可能)、近日中にこのホームページ上に公開予定です。まだまだバグもあると思うので、無償にて公開したいと思います。下の写真は開発中の画面でバージョン情報を表示した画面とRTKPLOTと連携した画面(Fix率が表示されるのでQ=1が100%に近いことが望ましい)及び出力メニューを表示した画面ですです。出力には選択により、WebODM用、Pix4D用、Metashape用の画像中心座標をテキスト化したものの出力、及びJPEG画像のExifGPSタグ並びにメタデータ(XMP)を書き換えした画像を複写保存が可能です。
ちなみに、このPPKアプリを使用したものと、RTK飛行したものまたはVRS飛行したものとほとんど遜色ない結果が得られます。
現在開発中のアプリを使用してみたい方がおりましたら「お問合せ」からご連絡ください。