測量用ドローンの精度をオープンソースのみを使って検証してみた

 使用したドローンはPHANTOM4RTK+D-RTK2、ソフトはDocker Desktop for Windows(フリーのVMソフト)を利用しLinux上で動作するWebODM(こちらもオープンソース)を利用しGCP点(Ground Control Point 地上基準点)なしでGeoTIFF(座標データを持つ画像)のデータを生成して、QGIS(こちらもオープンソース)を利用し精度を確認してみたものが下の写真です。上の画像は基準局としてD-RTK2を既知点に設置し、RTK-GNSSで飛行させた生のデータをWebODMで処理したもの。下の画像は、P4RTKに写真と同時に保存されるGNSSデータと最も近い電子基準点のデータを基にRTKLIB(こちらもオープンソース)を使ってPPK(後処理方式)処理してWebODMで処理したものです。わかり易い2点を比較してみました。PPK処理ではなぜかRTKLIBではGPSデータのみの処理しかできませんでした。P4RTKはGPS/GLONASS/GALILEO信号等を保存していますが、RTKLIBもこれらの信号に対応しているはずですが、なぜかGPS信号の処理しかできませんでした。これらすべての信号を処理できれば精度がより向上するかとも思います。今後確かめたいと思います。

RTK-GNSSによる画像
PPKによる画像
RTK-GNSSによる画像
PPKによる画像

 丸点はTSで世界測地系で測定したコンクリート標の実際の中心座標点を表しています。画像の1画素が1cmですのでその精度は2cm以内であることが分かります。比較的平坦な場所とはいえ、GCP点なしでこれだけの精度を確保しているということは、GCP点なしで1/500ひいては1/250の地図作成に十分な精度が確保できることが伺えます。
 今回はオープンソースのみを使用してこれだけの精度を確保できました。DJIではP4RTKに特化したPPK用のソフトの提供も始まっていますし、各ベンダーさんでもいろいろな3Dソフトが販売されています。ただし、金額も何十万とします。今回の検証でオープンソースをうまく使いこなせれば費用を抑えることができることが判明しました。今回は2次元的な精度を検証してみたが、WebODMも3D機能を備えていますので、高度も含めた3次元的精度の検証もしてみたいと思います。また、画面上でぐるぐるできるものも今後掲載していけたらと思います。