自前の電子基準局を実験的に設置してみました

 近傍の電子基準点から10Km以上離れた場所(秋田県羽後町)に電子基準点を設置してみました。Drogger RWSを使ってドローンの測量の基準局用に実験的に設置してみましたが、ドローン以外にも基準点の検索など割と便利に使えています。(費用は8万円程度で設置可能です。)
 電子基準点からだいぶ遠い場所なので、24時間のスタティック法を2回実施して座標を決めています。実験的な設置ですが自サーバーにNtripcasterをインストールして今期で配信しています(冗長化のため2台のサーバーにインストールしています)。無料のNtripcasterサイトはいろいろありますが、自分のサーバーなので、トラブルにすぐ対処できるのがいいところです。
 冬は割と雪が多いところなので、降雪期は配信中止の予定です。実験的な設置ではありますが11月ごろまでは設置していたいと思います。
 15Km圏内であれば使用可能かと思います。今回元期での配信から今期での配信に変更しました。RTK測位では測量基準で500m以内ということにもなりますが、基準局座標の今期座標から求めた新点の今期座標を元期に変換できれば、10km以内であれば㎝単位の測位も可能です。(私は変換ソフトを自作しています。)
 試しに使用してみたい方がおりましたら下記からアクセスください。

 ホスト名 : ntrip.officekuri.jp (Ntrip Caster 2.0.21/2.0)
 ポート番号 : 2101
 マウントポイント : Kuribase
 ユーザー名 : gest
 パスワード : なし

 基準局の座標 : 今期(緯度:39.2353740968,経度:140.3982294548,楕円体高:107.100)で配信中
          元期(緯度:39.2353796074,経度:140.3982143676,楕円体高:107.226)
  ※ 8/20今期配信に変更しました。有効期限は2024/03/31です。


自分の基準局を設置してみたいと考えている方には、Casterの無償提供も可能です。
お問合せからご連絡ください。


 
電子基準局設置の様子