DJIのPhantom4RTKやMavic3 Enterprise +RTK等は後処理可能なデータファイルが写真とともに保存されています。これらのデータを使って自力で後処理するには、GNSSの知識と労力を必要とします。
 そこで、だれでも簡単に後処理(PPK)できれば、UAV測量の普及にもつながるのではないかと、Windowsアプリ(DPPK_Processor)を開発してみました。今期元期変換に使用する地殻変動補正パラメータを使うアプリの開発には国土地理院の承認が必要とのこで、承認もいただきました。
 このアプリは、最大3つの電子基準点を基に位置解析できますが、10Km以内に電子基準点が存在する現場では1電子基準点で十分な精度が得られます。2~3電子基準点を使用して位置解析する場合は、行列計算により三次元網平均計算で位置解析をするようにしています。

 バージョン1.1.15から、標高の出力に加え設置した自前基準局からのPPKにも対応しました。そのほかに基準値を超える計算結果に対して警告のほか、Fix解を得られなかった画像の警告及びその画像のExifを変換した画像は保存されないようにしました。また、インストールフォルダをプログラムファイルに変更しました。前のバージョンからこのバージョンに再インストールした場合は、国土地理院のFTPSのIDパスワードの再入力とファイヤウォールの再許可が必要になります。
 バージョン1.1.17からFTPのダウンロードにパッシブモードを追加しました。通常モードで電子基準点データをダウンローでできない場合は「パッシブモードでアクセス」にチェックを入れてみてください。また、フォルダーにスペースが入っていても解析できるようになりました。

動作環境:Windows10,Windows11(.Net8が動作する環境、自動でインストールされます)

  ダウンロードはこちらからどうぞ アプリ本体 DPPK_Processor Ver.1.1.17
                  使用方法  DPPK_Processor.PDF

  DPPK_Processor更新記録
    1.0.0 ・当初バージョン

    1.1.0 ・標高出力にも対応しました。
       ・基準を超える数値が計算で求められた場合に警告を発するようにしました。
       ・バグ修正

    1.1.5 ・標高を「ジオイド2024日本とその周辺試用版」に対応しました。

    1.1.14 ・各バグ等修正

    1.1.15  ・デフォルトのインストールフォルダーをプログラムフォルダーに変更しました。
        ・フォルダー名にスペースが入っていると解析できない不具合を修正しました。
          (Por環境のみ、HOME環境はフォルダーにスペースがあると解析不可)
         ・自前設置の基準局からのPPKにも対応しました。

    1.1.17  ・FTPのダウンロードのパッシブモードに対応しました。
        ・フォルダー名にスペースが入っていると解析できない不具合を修正しました。
         (Por環境、HOME環境でも解析可)

DPPK_Prosessor開発途中にSemiDyna補正パラメータを使った今期元期変換のテスト用に開発した「今期元期変換」アプリです。こちらも公開します。

  ダウンロードはこちからかどうぞ 今期元期変換アプリインストーラー

こちらも各種座標変換のテスト用に開発した「座標変換くん」アプリです。

  ダウンロードはこちらからどうぞ  座標変換くん2インストーラー

これらのアプリにはまだまだバグがあると思います。バグを発見された方はお問い合わせからご報告いただければ幸いです。

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